ルームシェアルームメイト

ルームシェア入門
日本初のルームシェア本「ルームシェアする生活」の元になったルームシェア解説です

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食べ物の恨みは怖い、とよく言いますね。人の買って来たものを食べてしまうというのは、直接ケンカにはならなくても、仲を悪くしてしまう原因になりますよ。

冷蔵庫の共用は、棚ごとに利用者を決めるのがいいでしょう。一人に一段の棚を決めたら、残りは共有スペースにしましょう。個人個人で、食材の量は変わるでしょうから、自分の棚に収まらなければそこに置きます。

冷蔵庫のドアに、油性ペンを一本備え付けておきましょう。似たようなものがある場合、名前を書いたほうが確実です。

人によっては、ちょっと足りない時に少量拝借したっていいだろう、というふうに思う人もいるでしょう。大事なことは、相手もそういう考えかどうか、とちゃんと知ることです。そして、自分はこういうやり方がいい、というのを主張しておくこと。

連絡用にホワイトボードを置くのもアイデアです。もし他人のもので、異臭をはなっているものがあったら、捨ててしまい、捨てたことをメモして伝えます。

英文例

  • 2段目のチーズはかびてると思うが、捨ててもいいか?
  • Can I throw away the cheeze on the second shelf? I think it got moldy.

  • 腐ってたのでレタスを捨てました
  • I threw away a rotten letus.

毎月一回「掃除の日」がある、とあるフラットシェアでは、掃除の日に冷蔵庫
の整理もします。いっせいに自分の食べ物を持ち出して、それでも中にあるものを捨ててしまいます。人の出入りが激しいと、お客さんが色々置いていったりして腐ったものが残りつづけることもあるので、たぶんここの人たちは前にヒドイ目にあったんでしょうね。

シェアの大多数は独身者の集まりなので、洗濯物も少なめだろうしあまり問題はないだろう、と思うかもしれません。しかし、だれでも、天気の良いさわやかな日中に洗濯したいもの、特に休日が同じ週末だったりすると、けっこう洗濯時間がぶつかってしまうこともあるでしょう。

家族の場合は、みんなの服をまとめて洗うことができるので、色物と白物をわけるぐらいで済みますが、フラットシェアの場合、洗濯は共同でやったりはせず、自分のものは自分で洗う、というのが普通です。シェアメイトそれぞれが別々に、しかも何回も洗濯するとなると、洗濯機や物干しは混雑することになるでしょう。

また、個人差もあるでしょうが、女性の場合、共有スペースに下着を干すのは抵抗がある人が多いようで、そういう人は、下着だけは自分の部屋で干したりしているようです。

フラットシェアでは、以下のような場合にどうするかを取り決めたり、最初に問題が発生したときに相談したりするのがよいと思います。

  • 洗濯機に洗濯物が残っていた場合にどうするか。具体的には、勝手に干してあげていいのか、籠に出しておけばいいのか、など。
  • 物干しに他人の洗濯物が干しっぱなしだったらどうするか。乾いていたら、取り込んでもいいのか、取り込んだものはその人の部屋に入れていいのか、籠に入れて部屋の前などに置いておけばいいのか、など。
  • 持ち主不明の洗濯物が出たらどうするか。一人一人個別に聞いて回ったほうがいいのか、共有スペースに置いて、ホワイトボード等で尋ねればいいか。

身軽に住める、というシェアのメリットに逆行するようですが、洗濯したいときにできない場合もあることから、どうしても必要な服は多目に持ったり、早めに洗濯したりするようにしたほうがいいでしょう。また、あらかじめわかっている場合には、日時を告げてその時間に洗濯機を使わせてもらうことを宣言しておくという手もあります。

共用部分の掃除も、人により個人差の大きなところ、もめごとの原因の一つです。

あたりまえのように毎朝掃除をする人もいれば、週末にだけ掃除する人、月に2,3回という人、掃除はしない(!)という人だって、いるかもしれません。それに、どれぐらいがんばって掃除をするかということについても、毎回すみずみまできっちりと綺麗にする人もいれば、見えているところがだいたい問題なければそれでOKという人もいるでしょう。

よく掃除する家庭で育った人、掃除を頻繁にする人に取っては、シェアメイトが全然掃除しようとしないように映ります。他の人よりも、汚れや散らかりが少ない状態でも、「掃除しなきゃ」という気持ちになってしまうのです。

その人はそれ以上汚いのが我慢できないのですから、つい掃除してしまいます。それが続いていくうちに、「なんで自分ばっかり」ということになり、やがては他のシェアメイトに対する不満となっていきます。

これは、話し合ってなんとかするしかありません。しかし、掃除をしない人が間違っていて、気になる人が正しいわけではないことに、注意してください。どれぐらいが汚いと感じるか、が違うのが問題なのです。

「自分はこれぐらい散らかっていると、もう我慢できないんだ」と説明するのは大事ですが、かといって、シェアメイト達に自分のやり方を強制していい、というものではないのです。相手にも、もう少し早めに掃除してもらう、という譲歩を求めるなら、自分も、もう少し散らかっていても我慢する、しかないのです。自分だけが我慢できないなら、自分が多めに掃除をすることになるのも、ある程度はしかたがないことだと思います。

もう一つの方法は、掃除を当番制にすることです。毎週交代、などといったように担当を決めて、個人の「汚れてる」「汚れていない」という判断はいっさい挟まずに、当番が掃除をする、というものです。

この方法では、とにかく「公平」ということは保たれます。しかし、こういった規則を作ると、それを破ったり、その気はなくてもうっかり忘れたり、ということを発端に、さらにシェアメイト間の関係が悪くなってしまう危険性もでてきます。

しかし、気がついた人が掃除する、という方式ではどうにもうまくいかない、というシェアでは、当番制を試してみる価値はあるでしょう。

それぞれの部屋の中については、その人の領域ですから、その中がどうなっていようと、口出しすべきことではありません。ものすごく散らかっていようと、あなたが苦労して揃えたフラット全体のインテリアをぶち壊すような配色で埋まっていようと。

変な臭いがするとか、家の外からアリやゴキブリを呼び寄せるような、食べかすだらけとか、あなたに実害が及ぶような場合は、もちろん抗議して構いませんし、すべきでしょうけどね。

うちの場合は、ほとんどすべての家事がボランティア形式なので、ごみ捨ても「気がついた人が、気がついた時に出す」ということになります。

実際には、ごみの収集は午前中なので、朝起きて出かける朝型の人がごみ捨てをすることになりますが、キッチンなどの共用部分のごみ箱のごみ袋を閉じたり、資源回収に出す雑誌類をまとめたり、などの作業は、余裕のある人が余裕のあるときに、やっています。

移ってきたばかりのフラットメートには、その地域のゴミ出しのルールを教えないといけません。転入届を出すときに、その手の冊子やポスターをくれるところが多いので、それを読んでもらいましょう。

市町村ごとに分別のルールが違うぐらいですから、遠くからきた外国人の場合には、もっとなじみがないものかもしれません。何が燃えるごみで、何がリサイクルごみ、粗大ゴミなのか、それらは第何何曜日に出すのか、といったことを一つずつ翻訳して説明をするのはたいへんでした。

しかしある日、フラットメートの一人が、英訳されたごみ収集案内を市役所から貰ってきたので、一気に楽になりました。とくに首都圏では、外国人の人口比率も高く、お役所も外国人向けの案内を整備しているのでしょう。市役所などに、そういった外国語版の案内の有無をたずねてみるのもいいでしょう。

暑い寒いの感じかたというのは、じつは人によってかなり違うようです。

いつもTシャツ一枚、という人もいます。真夏でも必ず長袖、という人もいます。

寒い地方/国の出身だから、寒さに強いかというと、それも限りません。冬の間は家中がセントラルヒーティングで暖められて、部屋の中では薄着ですごすという環境で育った人なら、ちょっと寒いかなというぐらいの温度でも、暖房をつけっぱなしにしようとするかもしれません。

さわやかな初夏の風を感じようと窓を全開にしたところ、相手はガタガタ震えているかもしれません。
「なに、これぐらい我慢できないの?」と、あなたは思うかもしれませんが、個人差の分を忘れてはいけません。あなたにはちょっと寒いかな、という程度でも、シェアメイトにとっては震えるような寒さ、ということもありますから。

自分の部屋だったら、どう冷暖房をつけようと勝手、というかもしれませんが、光熱費などの問題もあります。単純に人数で光熱費を割っているような場合、一人があまりに派手な使い方をしていると、他の人は高額の光熱費に不満を持つようになるでしょう。

毎月の光熱費の変動や、もしあれば前年度の記録との比較を見て、こういった不満はシェアメイトに相談すべきです。その結果、他の人に多少は合わせて使うのを減らすのか、使いすぎている分を余分に払うか、といった対策が必要でしょう。

また、最近は環境問題を考えて、なるべく無駄なエネルギーを使わず、着る物で調整しようという人もいるでしょう。これも個人の自由といえば自由ですが、資源の節約という大義名分があるので、反論しにくいところですね。でも、冷暖房を使わないことだけが環境運動ではないですから、それぞれが出来るところで気をつければ良くて、つらい思いをしてまで他人に合わせていては、シェアもうまくいかないような気がします。

冷暖房に限った話ではありませんが、本来の自分のライフスタイルを、あまりにたくさん変えなければいけないようでは、長続きしません。かといって、自分とまったく同じような人だけを探してシェアするのも、つまらないですね。「自分は自分、他人は他人」で、お互いにあまりライフスタイルの押し付けをしない、という寛容さが、ここでも求められていると思います。

外国人に部屋を貸そうと思ったら、畳の部屋じゃだめ? とか、座布団をやめてソファにしないとだめ? とか聞かれたことがあります。実際に借りる側ではないので、本当はどうなのか、というのは難しいのですが、トイレの洋式はかなり重要な要素みたいですが、その他はそれほど重要でもない感じがします。

前にいたオーストラリア人は、リビングにソファを置こうよ、と何回か言っていたので、床に直接座るスタイルはあまり好きではなかったのかもしれません。

まずトイレの必要性からいきましょう。トイレは絶対必要なものですね。キッチンがなくても食べにいけばよいし、風呂がなくても銭湯があります。しかし、トイレだけは、毎回外に行ってすませるというわけにはいきません。シェアハウスの中でもっとも重要な共用部分といっても、過言ではないでしょう。

設備としてのトイレの目安ですが、3人のシェアなら問題なし、4人だとたまに我慢が必要、5人以上ならトイレが2つある物件を検討する、といったところだと思います。

トイレで新聞や雑誌を読む、というのは、シェアメイトが誰もいないか、いてもさっきトイレから出てきたばかり、というタイミングとかでなければ、ほどほどにしといたほうがいいでしょう。

トイレに限った話ではないですが、トイレの汚れは特に他人に不快感を与えます。水洗トイレで流すときに、ふたをしてしまう人もいるようですが、自分の目で見て、次の人の利用に何の問題もないことを確認しましょう。汚したままにしたり、ペーパーを使い切っても交換せずに芯だけ残して出るなんて、もってのほかです。

トイレットペーパー、消臭剤や芳香剤、洗剤、などは、共同の予算から出すのでなければ、なくなりそうになったら最近買ってなかった人やたくさん使った人が補充するようにしましょう。

差別ではないのですが、一般的に女性のほうが男性よりもトイレットペーパーの消費が多いようです。男女混合のシェアでは、使ってるような気がするのでなるべく自分が買い足したい、という女性もよくいます。

逆に、便座をあげた状態の便器や、便器のまわりを汚すのは男性、というのも事実だと思います。女性は便座はあげないし、おしっこが飛び跳ねたりもしませんからね。僕なんかは、汚して掃除するくらいなら、と、家では小用も座って済ませるようになってしまいましたが。最近はけっこうそういう人も増えてきてるそうですよ。掃除を取るか、座ってするか。どっちもしない、なんて男性はダメですね。

こぼれ話1
シェアをはじめたころの話です。ちょっとした外出から帰って、トイレに入ろうとすると、流しきれてない固体が浮いていました。瞬間、シェアメイトの顔が浮かび、「あいつめー」と思ったのですが、よく考えるとシェアメイトは二人とも旅行中で、朝からフラットにはいませんでした。要するに、自分のだったわけです。そのときは、「悪いことはみんな人のせいにして、自分はミスしない」と思っている自分に対して恥ずかしくなりました。

こぼれ話2
一回流して流しきれなかったら、もう一回流すのがマナーと思うでしょうが、節約好きのシェアメイトだと、そうでもない場合もありました。一回目で残ったのが、ペーパーだけだったりした場合、水道代を節約するためか、あえて二回目を流さずに出る、という習慣のシェアメイトと暮らしたことがあります。このあたりのささいな違いが、たくさん集まって我慢できなくなるとすれば、こういった事柄についても気軽に話せる状態が望ましいですけどね。

日本人以外のフラットメートは、オーストラリア人、ドイツ人、イタリア人、アメリカ人、しか知らないので、どこまで一般化していいのかわかりませんが、彼らはまったく風呂には入りませんでした。少なくとも、フラットの内風呂を沸かしている様子はありませんでした。2年半のうちに、風呂の使い方を訪ねられたのは、オーストラリア人の女の子から一回だけで、その子も、入居して3ヶ月近く経って初めて聞かれました。

おそらく、日本のようなじめじめした環境でなければ、シャワーだけで困ることがないんだと思います。日本では、特に夏場は、たまには風呂に入ったほうがいいとは思うけども、それも、シャワーの浴び方しだいでしょうか。。

そういうわけなので、バスタブの方に関しては、使う人の間だけで調整すればいいでしょう。つまり、使う前に使う人が掃除するのか、使った直後に使った人が掃除するのか、といった取り決めですね。前の人がちゃんと掃除したかどうか、なんてはっきりわからないので、自然と使う直前に自分で風呂掃除することになるとは思いますけど。

また、シャワーばかりということは、占有されている時間が短いということです。だから、3,4人程度のフラットシェアでは、「使いたいときに使えない」という問題はあまり発生しないと思います。全員が同じ会社/学校とかに行ってなければ、朝起きる時間もばらばらでしょうし、朝浴びる人もいれば夜の人もいるでしょうから。これが6,7人とかの規模になった場合は、バスルームが2つある物件も考慮に入れるべきでしょうね。

そのあたりのバッティングを減らすには、風呂とトイレは別になってた方がいいですね。一つになってると、シャワーを浴びられるとトイレに行けなくなっちゃいますから。

それから、うちの場合は、シャワーの後そのままにしておくと「かび」が大発生するので、風呂の換気扇(タイマー式で切れる)を回すことを頼んであるし、そのことについては入り口に張り紙もしてあります。さらには、出る時に冷水を撒いてますね。このあたりは、そのフラットの風呂によって様々でしょう。

あとは、風呂であれシャワーであれ、排水溝に毛とかがたまるので、使い終わったらきれいにすること。万一、それができない(かもしれない)ようなフラットメートが来たら、ちゃんと言うべきことは言いましょうね。

タバコの害は、吸う側の人にはささいな事と取られることが多いですが、吸わない側にとっては大きな問題であることが多いです。

僕の場合は、近くで吸われただけで咳が出てきて、気分が悪くなることから、同居人の条件に「非喫煙者(non-smoker)」と始めから書いてあります。

といっても、「絶対中では吸わないから」と押し切られたこともあります。彼の場合はヘビースモーカーではなかったようで、1年半の間、たまにベランダに出ては吸っていました。

人によっては、貸した部屋が汚れてしまうので嫌がる、という場合もあるでしょう。僕の場合、そういう意識はあまりなかったのですが。タバコ以外でも、いくらでも部屋を汚す方法はありますからね。汚すこと自体は、あとで綺麗に戻してくれるような人ならいいと思ってます。

これはタバコに限った話ではありませんが、相手に絶対してほしくないこと、我慢できないことがあるのであれば、入居の前にそれらの条件を明らかにしておくことが重要です。

特にタバコについては、多くの広告で書かれることが多いようです。気になるのであれば、”only non-smoker”などの記述を入れましょう。

もちろん、あなたが喫煙者だったり、あるいはタバコの煙を気にしない場合は、「喫煙者でもOK」というのは大きな売りになります。嫌がる人がたくさんいるということは、喫煙者にとっては住むことができるフラットシェアの数が少なくなるということです。そういう場合には、募集などに、積極的に喫煙者OKという項目を追加するといいでしょう。

ひとりで暮らそうとしたときでも、ペットを飼えるところを探すというのはたいへんなことだろうと思います。ワンルームや1K、1DKぐらいでは特に、ペット可の物件の割合は少ないでしょうし、ペットのいる人は家探しに苦労しているのではないでしょうか。

ペットが敬遠される理由は、

  • 鳴き声
  • 臭いや抜け毛、爪とぎや汚物などの問題
  • 噛み付いたりなどの危険

などあると思います。壁をへだてた隣人でも問題になることが多いのですから、同じ家に住むとなると、その影響は大で、ひょっとするとシェアメイト本人より、ペットの行動のほうが気になるということもあるかもしれません。

ペットのオーナーは、そのペットのおかげで心が癒されたり、退屈しなかったりとメリットがあるから、そういったペットの不利益についてはあまり意識していない可能性があります。しかし、飼い主以外にとっては、負の要素が強く意識されることもありがちで、安易に、「こんなにかわいいのに、どうして不満なの?」などと考えてしまわず、相手の立場になって考えることが必要だと思います。

もし、ペット可の物件で、他のシェアメイトもペットに理解があり、インタヴュー、もちろんペットを含めて行う必要があるでしょうが、の結果も良好であれば、たまに飼い主がいないときに食事や散歩の面倒をおねがいできたりもするでしょうし、他のシェアメイトも、そのペットに対する世話などの責任は少ないけど、ペットと遊ぶことができるなど、いいところもあると思います。

また、動物は苦手だ、とか、近所で鳴かれると眠れない、猫アレルギーがある、などという人は、シェアを探す際に注意しておく必用があります。現在はペットを飼っていなくとも、ペットを飼っているシェアメイトがあらたに入ってくる可能性もありますから、そのシェアとしてペットは許可しているのかどうか、ということが不明であれば、確認するのも大事だと思います。

外国のシェア募集サイトでは、「女性限定か?」「禁煙か?」という項目と同様に、「ペット可か」というのがあるので、日本の場合よりも「ペットを飼っていること」に対する理解があるのかもしれませんね。

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